ホシニジ。

この素晴らしい世界でほら、君のことを見つけた。

真夜中のシャドーボーイ の魅力

「こっち向いてよチェリー そっちじゃないチェリー」

どっちやねーん!ってそういうふざけたことをしたいわけじゃありません。

私はいたって真面目にこの曲について語りたいんです。一歩間違えたらギャグになりそうな歌詞ですが、アイドルの歌詞って本来そういうものだと思います普通の人は歌うのも恥ずかしいようなキザな言葉を、なんなく歌ってのけるのがアイドルっていうもんじゃないですか。

そんなアイドルのファンとして案の定、歌詞がとっても好きです。

「その笑顔 守るために 命懸けても かまわない」

「もし君が 望むのなら どんな場所へも 連れてゆく」

アイドルすぎて恥ずかしいけど、キュンってする歌詞。

ただ、私だってもう少女じゃないんだから、シャドーボーイの歌詞が好きな理由は「キュンとくる」ってことだけではありません。

私がこの歌詞のどこが素晴らしいと思っているかというと「真夜中のカウボーイになって」ってところなんです。

つまり、真夜中じゃないと君のもとに行けない、君と会うことは誰にも知られてはいけない。1番自分が何を言っているのかわかってませんが、いたって真面目です。

さらに「奪いたい」という歌詞から、君はすでに誰かのものであることがわかります。

ここまでをまとめると、君と会ってはいけないがいっそのこと君を奪ってしまいたい、というロミジュリ的展開になっているんです。

でも、ロミジュリと違うところは「いつでも願いは届かない」こと。そして私の1番好きな歌詞はここです。

ここに含まれる切なさと絶望感と切実さ。君と会ってはいけないが君のことを奪ってしまいたい、という願いはいつでも届かない。つまり、完全な片思い。苦しいまでの片思い。

それが真夜中のシャドーボーイなんです。

それをアイドルであるJUMPが歌うことで、最高にこの曲のよさが生かされています。片思いを歌うアイドルというのはいつの時代にもいますが、むしろ、いつの時代にも片思いを歌うアイドルがいるというこは、それだけ変わることのないよさがあるということです。

メロディーも複雑ではなく同じメロディーの繰り返しなのでとても歌いやすい。個人的には、サビの「かまわない」のあと半音上がる箇所がすごく好きです。

また、PVも凝っています。何者かに追われるJUMP最高すぎます。

みんなかっこいいアイドルの持ち歌として、ジャニーズが歌う楽曲としてこんなにもクオリティーの高い楽曲はそうそうないと思います。アイドルが歌ってこそ輝く楽曲。これからも大切にしていってほしいです。

(2015年10月9日 前ブログにて投稿)