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ホシニジ。

この素晴らしい世界でポップでハッピーな9つの星と5色の虹を見つけた人のブログ。

「BOY」という時代

みなさん、とっくにあけましておめでとうございます!!!今年もみなさんにとって現場多き幸せな1年になりますように!!!

新年といえば成人式(?)。私事で大変恐縮ですが、今年、めでたく成人いたしました。これもひとえに皆様のおかげだと思っております。これからの未来を背負う世代として、たくさんのことに挑戦…などと、成人の抱負を語るためにこの記事を書いているわけではないことは、みなさんお気づきだと思います!!!

今回はですね、関ジャニ∞の『BOY』という楽曲について、魅力を伝えたくて文字を打っています!!!毎回前置きが長いね!!!ごめんね!!!!じゃあ本題に入ろうか!!!!

『BOY』という楽曲は2010年発売のアルバム『8UPPERS』に収録されています。そうです、あの「パッチ」です。なぜエイターの間でパッチがこんなにも神格化されているのか簡潔に言いますと、"設定が最高"なんですね。みんな親に捨てられ施設で育ち、今は始末屋として生きている、そんなオタクが大好きな設定なんです。その設定とアルバムの楽曲を元にして映画が作られました。それが『8UPPERS』という作品なんです。気になった方はぜひ、お友達のエイターに借りてみてください。

そして、『BOY』は劇中では使われません!!!!今までの説明はなんだったんだ!!!!!…いいんです。パッチが最高なことに変わりはないのだから byみ●を 

さぁ、やっと本題です。そんな『BOY』は軽快なバンドサウンド。私の母が聞くとジュンスカを思い出すらしいです。疾走感のあるバンドサウンドもいいんですけど、私はとにかく歌詞が好きで…。そんな歌詞を好き勝手していきたいと思います。

鏡の中の僕は あなたの後ばっかり追いかけて

「鏡の中の僕」。主人公をそのまま写し出して、なおかつ客観視できるのが鏡です。つまり主人公は「あなた」の後ばっかり追いかけてる。その「あなた」は好きな人かもしれないし、憧れている人かもしれない。曲の世界観的には後者だと思っています。それを客観的に見ている。

綺麗に整った前髪を ぐしゃぐしゃにしたり 横に流したり

ここでさっそく『BOY』な要素が登場します。「綺麗に整った前髪」ということは、ある程度手入れをしている状態でしょう。シャンプーしたりドライヤーでちゃんと乾かしたり、もしかしたら定期的に美容室に通っているかもしれません。つまり、お金がちゃんとかかっていることが想像できます。美容に強い関心がある男性は別にして、髪の毛にお金をかける余裕があるのは働いている人か、誰かにお金を出してもらっている人だろうと予想ができます。そして、タイトルを考慮すると親にお金を出してもらっている、そんな状況が想像できます。

そして"前髪をぐしゃぐしゃにする"。前髪をぐしゃぐしゃにするときってどんなときですか?私は悩んでいるときによくやってしまいます(笑)きっとこの主人公も悩んでいるのでしょうね。"横に流す"ときはどんなときでしょう?流行りの髪型を真似したりだとか、モテるためにだとか、きっと"カッコつける"ためでしょう。少しでも周りからよく思われたい、そんな思春期の男子の心境と重なります。

かっこいい大人のようになりたいけども、根本はまだ親に依存せざるを得ない。そういう気持ちと環境が一致してない状況は10代のとくに後半によく見られます。

当たり前に暮らしていた 空想ばかり膨らませて

きっと嫌なことがあったり、暇だったりしたときは空想(というより妄想?)ばっかりしているような男子なんでしょうね。授業中に窓の外のグランドをつまらなさそうに見つめながら。

夜道を駆け出してみては 行きたい場所と遠ざかったりした

朝でも昼でもなく"夜"。夜に好き勝手出歩くってあんまりよくないじゃないですか。そんな"不良っぽいことやってる俺"に酔っているんでしょうね。だけど「行きたい場所と遠ざかっ」ちゃうんです。詰めが甘いですよね(笑) 行きたい場所があるなら、ちゃんと調べてから行けばいいのに。きっと無計画に突発的に家を飛び出したのでしょう。そんな"不良ぶってる俺"と無計画さがすごく思春期の男子っぽさを彷彿とさせます。

はぐらかしたり はぐらかされたりして

自分の言葉に嘘を探してた

【はぐら‐か・す 】

相手の追及を逃れようとして、話の焦点をぼかしたり、ずらしたりして言いまぎらす。「年を聞いてもはぐらかして答えない」「話をはぐらかす」 出典:デジタル大辞泉

言いたくないことをはぐらかしたり、聞きたいことをはぐらかされたりして。ときには相手の本心もわからなくなっちゃったりして。なにより、自分自身のこともよくわからなくなっちゃったりして。だから、自分自身のことさえも疑ってしまったり。「自分は大人みたいに平気で嘘をついていないか」そんな、大人に対する軽蔑じみたものも感じ取れます。

恋は叶ったり 叶わなかったりする

遠い未来に手を伸ばしていた

好きな子に告白して、振られたり、実ったり。痛みを知りながら、愛を知りながら大人になっていく。そんな"大人"という"遠い未来"に少しでも近づきたい。かっこよくて彼女もいる、そんな早く自分の思うかっこいい大人になりたい。

家族の中の僕は 胡座をかいてた 未成年って立場に

初めて主人公に関する情報が明確になります。まず、"家族と一緒にいる"ということ。"未成年"だということ。そして、その状況に"胡座をかいている"ということ。ご飯を作ってもらったり、住居を与えられていることも家族に甘えていることになります。その他様々な手続きも未成年のうちは親の名義によって行われます。いろんなことを親に任せて、自分は自由な生活をしている様子が伺えます。

綺麗に畳んだ服を 脱ぎ散らかしたり 羽織ったり

ここでいう"綺麗に畳んだ服"というのはもちろん、お母さんのおかげです。身の回りのことを全部世話してもらっている象徴が"綺麗に畳んだ服"です。そんな服を"脱ぎ散らかしたり、羽織ったり"してる。ここでいう"脱ぎ散らかす"は親への反抗だと思っています。また違うときは"羽織って"かっこつけてみたり。

かいかぶったり かいかぶられたりして

自分の理想に当て填めたりした

【かい‐かぶ・る】

人物を実際以上に高く評価する。「そう買い被られても困る」 出典:デジタル大辞泉

自分をちょっとかっこつけて見せてみたり、時には嘘をついて。逆に嘘をつかれて怒ったりがっかりしたりして。そんな経験をしながら"自分の理想(=大人)"になれているか、近づけているか、あいつみたいな大人にはなりたくない、あいつみたいにかっこよくなりたいとか。

夢は叶ったら 叶わなかったりする

遠い未来に手を翳していた HEY BOY

高校受験に成功して、大学受験に失敗して。サッカーで国体に出たいとか、甲子園に行きたいとか、そういう夢が結局叶わないまま終わってしまったり。小さい頃に思い描いていた人生とは違って、うまくいかないことも普通にあるんだと経験するんでしょう。

そんな経験を繰り返しながら"大人という遠い未来"に"手を翳す(かざす)"。かざすっていうことは覆いかぶせて見えなくすること。たぶんちょっと嫌になって「大人になりたくないな」って思ったんでしょうね、ちょっと怖くなったんでしょうね、あれだけ憧れてた大人に。

ここでギターメインの間奏が入ります。なんか10代後半の日々を早送りで見ているような、そんな印象を受けました。

鏡の中の僕は 見栄をはったらソレナリに見えて

"鏡の中の僕"が再び登場します。きっと1回目よりもちょっと大人になった"僕"。ちょっと服装や髪型を大人っぽくしただけで、大人と区別がつかないほどに成長したんでしょうね。外見だけは。

それでも大人になったら 望んだ場所を見失っていた

ここで全てがひっくり返ります。これまで散々抱いていた"大人への憧れと怖さ"が一瞬にして砕け散ります。まるで、長い夢が醒めてしったみたいな。"空想ばかり膨らませていた"ら、突然、現実を突きつけられたみたいな。いざ、大人になってみたらあの頃思い描いていた"理想の大人"というものを見失ってしまった。

攻められたり 攻め倦んだりして

時には言葉が武器に変わったり

他人から攻められたり、他人を攻めるのをやめたりして。そんな冷たい"大人の現実"を思い知って。自分を守るために言葉で相手を傷つけてしまったり。

ふざけあったり 笑い転げたりして

遠い未来に手を伸ばしていた

ここで注目してほしいのは、この主人公はもうすでに"大人"になっているんです(『それでも大人に〜』の部分)。それなのにまだ"遠い未来(=大人)"に手を伸ばしている。…………どうしてでしょう。次の歌詞がそれを教えてくれます。

 lalalalalalala...

終わりなんて無いって思ってた

終わりなんて無いって思ってた

終わるはず無いって思ってた

「(『BOY』という時代に)終わりなんて無いって思ってた」

これがこの曲の全てです。

家族に甘え、自分のことしか考えず、"大人"を夢見て、空想ばかり膨らませて過ごすこの『BOY』という時代がずーーーっと続くものだと思っていた。でも、ハッと気づくと、望んでいた場所は見失っていた。もう自分は"大人"になってしまっていた。 

先ほど大人になったのに"遠い未来に手を伸ばしていた"と歌ったのは、この主人公が自分が大人になったことにまだ気づかずにいたから。ここでやっと自分が大人になったんだと気づくんです。しかも自分が憧れている大人とは違う大人に。

それを踏まえてこの歌詞を冒頭から読んでいくと、あることに気づきませんか?全部、過去形になっているんですよ。大人になった主人公が"大人"を夢見ていた『BOY』という時代を振り返っているんです。「終わるはず無いって思ってた」とやっと気づくことができたんです。

最後3行の喪失感とギターの疾走感が妙にマッチして、より一層『BOY』という時代が輝かしく見えます。"望んだ場所を見失う"ことでさらに『BOY』という時代が儚くもう二度と戻れないことを強調しています。

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一応、法律の上では20歳で大人という扱いですが、本当に"大人"になったと思う日はいつになるんでしょうね。私はこうやって深読みをしているうちに「大人にはなりたくない」と思ってきました(笑) ともあれ、20歳で様々な権利と義務が手に入り背負わなければなりません。"望んだ場所"を見失わずに頑張ろうね、新成人。(強引にまとめる)